「子どもに戦争を伝えるときは正直でないといけない」。侵攻の中で創作活動を続けるウクライナの絵本作家が来日し、作品に込めた思いを語りました。
ウクライナの架空の町、ロンド。町は光にあふれ、人々は楽しく暮らしています。しかし…
『とつぜん、あたりがしずまりかえりました。戦争が町にやってきたのです』
2014年、ロシアがウクライナ南部クリミアを一方的に併合した後、制作された絵本です。
日本を訪れている作者のロマニーシンさんとレシヴさん。西部リビウを拠点に活動を続け、今回の滞在中、日本の絵本作家や小学生たちと交流したり、避難しているウクライナ人に会いに行ったりしています。
「戦争について親子で話すきっかけになってほしい」。そんな思いで「戦争が町にやってくる」というこの絵本を手がけました。
作品でロンドの人たちは歌と光で「戦争」に勝ちます。しかし、心や体には一生残る傷を負いました。
アンドリー・レシヴさん
「戦争などのテーマについて子どもたちに話すときは、正直に話さなければならないと信じています」
『町の人びとは変わりました。ロンドを変えてしまった戦争のかなしい記憶を心にかかえています』
2人も、ウクライナで続く戦いで友人を亡くすなど深い悲しみを胸に抱き続けています。
アンドリー・レシヴさん
「この記憶を保存することは非常に重要です。犠牲となった人々の記憶は常に私たちと共にあるべきです」
惨劇を繰り返させないためにどうすべきか。作品では「つらい記憶」を子どもたちも理解できるよう工夫し、後世に伝えることを意識しています。
ロマナ・ロマニーシンさん
「私たちが最も伝えたいのは、私たちの国で起きていることを忘れないでほしいということです。ウクライナのニュースが消えることを恐れている」
また、2人は横浜でウクライナから避難している人たちと交流しました。
参加者
「この絵本は、幼い子どもにも戦争についてわかりやすく教えることができます」
アンドリー・レシヴさん
「まさにそうです。私たちは家族で読めることを大切にしています」
2人は参加者らと、絵本を通じて記憶を継承していく重要性について語り合いました。
アンドリー・レシヴさん
「このような交流は私たちにとって最も大切です。いろいろな感想や経験、温かい言葉の交換ができました」
参加者
「日本でウクライナの本と作者が知られていて、とても嬉しいです。彼らはウクライナについて、我々の現在と未来について語っています」
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