ミャンマーの軍事政権は1日、2年前のクーデター後に収監された民主派の指導者アウン・サン・スー・チー氏について減刑の恩赦を与えたと発表しました。33年の刑期が27年に短縮された形です。

ミャンマー軍は1日、首都ネピドーの刑務所に収監されたスー・チー氏の刑期を一部免除する恩赦を与えたと発表しました。

現在78歳のスー・チー氏はクーデター後に軍に拘束され、汚職など19件の罪で合わせて33年の刑期を言い渡されていましたが、軍はこのうち5つの有罪判決を取り消したため、刑期は6年短縮されて27年となりました。

軍は「仏教の祭日にあわせ、人道的観点から恩赦を決定した」としていますが、国際社会からの孤立を深める中、軍政への批判をかわす狙いがあるとみられます。

スー・チー氏をめぐっては、イギリスBBCなどが先月、刑務所から外部の政府関連施設に移送されたと報じていましたが、軍は今回スー・チー氏の処遇の変更については言及していません。