NHKはニュース番組のなかで、新型コロナに関する不適切な報道があったとして、担当した職員や上司らを出勤停止とするなどの懲戒処分を発表しました。

NHK 中嶋太一理事
「ご遺族、視聴者の皆様に、改めて深くお詫び申し上げます」

問題となったのは、今年5月に「ニュースウオッチ9」で放送したおよそ1分間の動画で、ワクチンの接種後に亡くなった人の遺族をコロナに感染して亡くなった人の遺族だと誤認させる不適切な伝え方をしたということです。

これを受けて、NHKは取材を担当した職員とその上司を14日間の出勤停止とするなど、あわせて4人を懲戒処分にしました。

担当した職員や上司は、新型コロナやワクチンに対する認識が欠けていたほか、インタビュー相手に対して取材の趣旨を明確に伝えておらず、また、各段階のチェックも不足していたということです。

NHKは「再発防止に向けて全局的な取り組みを進め、信頼の回復に努めてまいります」とコメントしています。