マイナンバーをめぐる誤登録について、河野デジタル大臣は「間違いは人間がやる以上ゼロにはできない」と述べて、今年秋までの総点検を終えた後も定期的な点検が必要になるとの認識を示しました。

マイナンバーをめぐるトラブルが相次ぐなか、政府はデジタル庁を中心にマイナンバーに紐づく情報が正しいものかどうか今年秋までをめどにデータの総点検を行っています。

河野太郎デジタル大臣
「マイナンバーを書き間違えるとか、打ち間違えるという可能性は人間がやる以上どうしてもゼロにはできません。総点検をやっても、定期的にデータを洗い直すということは何らかの形でやっていかなければならないだろう」

河野大臣は都内で開かれた講演会で、紐づけミスについて「人間がやる以上どうしてもゼロにはできない」と述べて、総点検を終えた後もデータが正しいものかどうか定期的に調べる必要があるという認識を示しました。

また、政府が来年秋に保険証を廃止しマイナ保険証と一本化する方針については野党などから批判が上がっていますが、河野大臣は現在の紙の保険証は「なりすましや使い回しが起きている」として、マイナ保険証の必要性を改めて強調しました。

河野太郎デジタル大臣
「(紙の)保険証には写真がありませんから、なりすましや使い回しというのが現に起きている。分かっているだけでもそれなりの被害になっていて、今の保険証でいいじゃないかというと、今の医療を変えることはなかなか難しくなる、あるいは利便性を上げるということはなかなか難しくなる」

マイナ保険証の導入などのデジタル化によって医療の質を上げることができると意気込みました。