まもなく行われる首脳会談、その焦点について政治部の中村記者に中継で伝えてもらいます。
大きな転換ともいえる今回の徴用工問題の進展について、政権幹部は尹政権の動きを評価しつつ、「韓国側が自分で掘った穴を自分で埋めた」と語っています。
首脳会談の最大の焦点は、▼日本として韓国側に、示された解決策の着実な履行を求めること、そして、▼安全保障協力面での連携強化を確認することです。
「着実な履行」が大事なのは、岸田総理自身が2015年に慰安婦をめぐる日韓合意を結んだ当時の外務大臣で、のちに韓国側に反故にされた苦い思い出があるからです。
今回、会談後の共同宣言などの成果文書は見送られる見通しで、韓国側の関係者などによりますと、解決策を発表してからわずか10日後の日本訪問となり「調整に時間が足りなかった」ためだということです。
Q.徴用工問題については前進しそうですが、今後、両国間では、どのようなことが課題になってくるのでしょうか。
日本と韓国の間には、領土問題や歴史認識、レーダー照射問題など、数多くの課題があります。
ある種リスクをとって強い行動に出た韓国側としては、今後、日本による半導体輸出規制の解除をはじめとする経済協力の強化を勝ち取り、国内の世論にも訴えたいところで、これに日本がどう応じるかが注目されます。
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