“自民党を支持しなかった自治体の道路予算を大幅にカットした”などと発言したとされる簗農林水産大臣。きょうも記者からの追及が相次ぎましたが、「コメントを控える」と繰り返しました。
簗農水大臣のものとされる音声
「那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットしました。那須烏山市については、前年比で64%減、3分の1にしました。そして那珂川町は54%減にしています」
この問題は今年5月、簗農林水産大臣がさきの衆院選で自らを支援しなかった那須烏山市と那珂川町の道路予算を「大幅にカットした」などと発言したとされるものです。
事実であれば行政の公平性を揺るがしかねない発言ですが、発言の真相は?
きょうの会見で、記者からの質問が相次ぎました。
簗和生 農水大臣
「(Q.ご自身で説明されるのか改めて確認)大臣就任前のですね、一議員としての活動に関わる事柄について、大臣としてのですね、コメントは控えたい」
「(Q.政治家の利益誘導をやっていいことだと考えているか)農林水産政策の所管外の話について、回答は控えたいと思います」
「(Q.音声自身は自分自身のものだと認めるか)一議員としての活動に関する事柄については、回答は控えたいと思います」
「(Q.お経のような回答をずっと続けるつもりか)回答は同じであります」
「コメントは控えたい」と繰り返す簗氏。その数、実に16回。
閣僚として自らが適任かどうかを問われると。
簗和生 農水大臣
「様々な政策を打っていきたい。その職務をしっかり全うしていきたいと思っております」
「(Q.偏りのない予算を編成すると国民に誓えるか)今おっしゃった文言について、そういった質問をなされる趣旨が私には理解ができません」
「職責を全うしたい」とする簗氏ですが、来週5日に召集される臨時国会を前にした“火種”に与党内からは。
高市総理に近いベテラン議員
「一議員のころの話だし、辞任にはつながらないだろう。ここで辞めたらみんなが迷惑するよ。“仕事で返してくれ”というのが高市政権のスタンスだから」
政権の危機管理を担う木原官房長官は。
木原稔 官房長官
「(Q.長官はこうした恫喝的な発言をする人物が、大臣・政治家として問題があると考えないか)それぞれの政治家が政治活動する上で、必要に応じて対応するべきものであるという考え」
簗大臣が実際に道路予算の減額を働きかけたのかどうかについては。
木原稔 官房長官
「国土交通省においてまさに調査中であり、誰がいつまでに公表するかという点について、現時点で申し上げることは困難」
その国土交通省。井林国土交通大臣は、「報道されているような発言で道路予算が削減された事実はない」と否定しました。
井林辰憲 国交大臣
「地方公共団体からの要望や事業の進捗状況、重点配分の対象の有無などを総合的に勘案して行っている。ご指摘の発言のような形で道路予算が削減された事実はございませんと報告を受けている」
一方の野党側は「事実だとすると大問題」と指摘し、国会で追及する構えです。
国民民主党 榛葉賀津也 幹事長
「自分を支持しないと道路予算を切るぞなんて、これはちょっとよろしくないね。これが本当だったら違う意味で“やな大臣”だね」
民主改革の会 後藤祐一 国対委員長
「少なくとも『一議員のときのことはお答えできない』っていう言い方でしのげると思っていたら大間違いだと思います」
簗氏の発言は事実なのか。そして、道路予算削減との因果関係はあったのか。
簗氏の説明責任に加えて、高市総理の任命責任も問われかねない事態になっています。
【速報】簗・農林水産大臣「誤解招く発言してしまった」辞任は否定