(ブルームバーグ):世界の国債相場は、7-9月(第3四半期)を2024年以来最悪のパフォーマンスで終える見通しだ。原油価格が1バレル=100ドルに達し、世界経済がインフレショックに見舞われるとの懸念が再燃した。
世界の国債を対象とするブルームバーグの指数は6月末以降に2.1%下落。四半期ベースでは、2024年10-12月(第4四半期)以来の大幅な下げとなる。当時はトランプ米大統領が2期目の当選を果たし、投資家はより拡張的な財政政策への警戒を強めていた。
最近の世界的な債券売りでは米国債が大きく売られ、米30年債利回りは9月29日に5.61%を上回り、2002年以来の高水準に達した。短中期の国債も7-9月に売られた。30日には米連邦準備理事会(FRB)が重視するインフレ指標が市場予想を下回り、下げ幅をやや縮小する場面もあった。
中東で続く紛争やAIへの巨額投資、堅調な米経済はいずれも、インフレが投資家の想定以上に深刻な問題となる可能性を示している。こうした状況を受けて、オーストラリア、欧州連合(EU)、日本、ノルウェー、米国の中央銀行は過去3カ月間に金利を引き上げた。

ラボバンクのグローバルストラテジスト、マイケル・エブリー氏は「7-9月期は『より低い金利がより長く続く』との期待が単に後退しただけではない。品薄のディーゼル油を浴びせられ、火を付けられた」と指摘。今やあと何回の利上げが実施されるのかが大きな焦点となっていると付け加えた。
短期金融市場では、FRBと欧州中央銀行(ECB)による今後1年間の追加利上げを3回分、完全に織り込んでいる。
主要国の国債市場では、フランスが最も激しい売りに見舞われた。来年の大統領選を控え、投資家の警戒感が高まっている。投票まであと7カ月となる中、野党は任期満了を控えるマクロン政権との妥協に消極的な姿勢を示している。
フランスの10年債利回りは7-9月に1.15ポイント上昇して4.8%となった。四半期ベースでは、少なくとも1999年のユーロ導入以来最悪のパフォーマンスとなる。
仏国債は30日も相対的に売られた。同国の9月のインフレ率が2年余りで最も高い伸びを示し、ECB政策当局者への圧力が一段と強まった。
市場の緊張度を測る指標として注目されているのが、仏独国債の利回り格差だ。ドイツ10年債に比べてフランス10年債を保有する際に投資家が求める上乗せ利回りは現在1.2ポイントを上回り、2012年以来の大きさとなっている。
RBCキャピタル・マーケッツのピーター・シャフリク氏ら金利ストラテジストは、「欧州ではエネルギーを巡る新たなショックがなくても、利回り格差がさらに拡大する可能性が高い」と指摘した。
原題:Global Bonds Face Worst Quarter Since 2024 on Inflation Fears(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.