(ブルームバーグ):ニデックは29日、戒田理夫専務執行役員(70)が29日付で社長兼最高経営責任者に昇格する人事を発表した。岸田光哉社長は辞任する。
戒田氏は関西大学工学部卒。ニデックの関連会社での経歴が長く、ニデックでは2024年4月から専務兼最高技術責任者(CTO)を務めていた。CTOは社長就任後も継続する。
不正会計の発覚後に「ニデック再生委員会」の副委員長として再生に尽力した実績に加え、現在の経営環境を把握した上で改革を強力に推進できる力やステークホルダーと向き合う姿勢などが評価されたという。
同氏は取締役にも就任予定で今後開催される臨時株主総会で決議を受けることになる。
発表資料によると、ニデックは岸田氏が辞任に至った理由について、旧体制下でのグループ幹部の行為を再評価する中で、「財務報告に関し必ずしも適切とは言いかねる言動」があったことが確認されたとしている。取締役会で今後の経営体制を議論した際に、岸田氏から辞意が示され、取締役会として受理したとしている。

同社を巡っては会計不正に続けて、品質不正も発覚。足元では1兆円規模の減損損失を26年3月期に修正計上する方針だと報じられ、会社側も大規模な減損処理について検討していると明らかにしていた。
創業者である永守重信氏は25年末に取締役を辞任し、2月には名誉会長からも退いていた。創業メンバーの小部博志会長(当時)や北尾宜久副社長(同)らも3月に退任していたが、社長も交代して体制刷新を打ち出す。
岸田氏は京都大学教育学部卒。ソニー(現ソニーグループ)で常務まで務めた後、22年にニデックに入社後は車載事業本部長として不振の同事業の立て直しに当たり、24年4月に社長に昇格。会計不正問題の余波で経営幹部がニデックを去った後も経営トップとして経営再建にあたっていた。
代表権は当面、南井正之取締役常務執行役員が持つ。南井氏はトヨタ自動車出身でニデックには25年1月に顧問として入社。コンプライアンスや人事の最高責任者を経て、今年4月に常務に昇格。6月からは取締役も務めていた。
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