中国の何立峰副首相が岩屋毅前外務大臣と会談し、「一部の政治家が台湾問題でレッドラインに触れたことが、両国の経済発展に影響を及ぼしている」と主張しました。

日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅前外務大臣と中国共産党の政治局員で経済政策を担当する何立峰副首相が、29日午後、北京の人民大会堂で会談しました。

中国 何立峰 副首相
「一部の日本の政治家が、軍国主義をよみがえらせたり、台湾問題で中国のレッドラインに触れたりしたことが直接的・間接的に中日間の経済発展に影響を及ぼしている」

何副首相はこう述べた一方で、「誤った発言を克服し両国の経済・貿易は前進し続けてきた」と強調し、岩屋氏らの訪中について「経済・貿易の発展をさらに促すと確信している」と期待感を示しました。

これに対し、岩屋氏は「日中の経済交流の一層の発展と、厳しい状況にある日中関係の改善のために最善の努力をしたい」と応じました。

岩屋氏は27日から日本国際貿易促進協会の代表団として中国を訪問し、28日には王毅外相と会談しました。

王毅氏は高市総理を念頭に「日本にとって喫緊なのは、日本のリーダーの台湾問題をめぐる誤った発言をなるべく早く改めることだ」と主張しました。

去年11月の高市総理の台湾有事発言を機に日中関係が悪化して以降、日本の政治家と中国共産党指導部との公式な会談は途絶えていましたが、今回、2日間にわたり会談が開かれた形です。