(ブルームバーグ):ゼネラル・モーターズ(GM)は、ロッキード・マーチンに地対空ミサイル「パトリオット」の部品を初めて納入した。両社の提携からわずか22日での納入となった。GMは米国の弾薬在庫の迅速な補充に向け、防衛産業への支援を急いでいる。
GMが納入したのは、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC-3)の外殻となる鋳造部品。ロッキードが17日に発表した。
トランプ米大統領は、防衛請負企業など米企業にミサイルや弾薬の増産を迫っている。ロシアとウクライナの紛争やイランとの戦争を背景に、ミサイルや弾薬の在庫が減少している。
GMとロッキードの協業は、自動車工場を兵器生産に活用する動きの第一歩となる。第2次世界大戦中、デトロイトの自動車メーカーは「民主主義の武器庫」と呼ばれた。工場では戦車や軍用トラック、爆撃機などが生産された。
今回の協業は当時よりはるかに小規模だが、ロッキードはミサイル生産を迅速化できる。他の防衛企業にも同様の動きが広がる可能性があり、世界各地の紛争で米軍を支えることにつながる。
GMにとっては、立ち上げたばかりの防衛部門を拡大する機会にもなる。同部門は主に、米陸軍が兵員輸送に使うピックアップトラックを販売している。
ロッキードは1月、パトリオットミサイルの生産を3倍に増やす契約を米国防総省と結んだ。GMとの契約では、GMが鋳造部品などを生産し、大量生産のノウハウも提供する。
事情に詳しい関係者が6月に明らかにしたところによると、GMはRTXやL3ハリス・テクノロジーズなど他の防衛大手とも同様の協業について協議している。
原題:GM Defense Delivers First Patriot Missile Parts to Lockheed(抜粋)
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