(ブルームバーグ):米マーケットメーカー(値付け)大手シタデル・セキュリティーズは規制当局に対し、上場企業に連動する予測市場の契約について、これまで所管してきた米商品先物取引委員会(CFTC)ではなく、米証券取引委員会(SEC)が監督すべきだとの見解を表明した。
同社は9日付の書簡で、「重要業績評価指標(KPI)」に連動する契約はSECの管轄下にある証券ベース・スワップに該当すると主張し、CFTCによる監督は市場の分断を招く恐れがあるとの見解を両規制当局に示した。
予測市場では、スポーツやインフレから著名人の結婚まで、ほぼあらゆる出来事を対象に顧客が賭けることができる。こうした賭けの一種であるKPI契約は、CFTCの規制下にある一部の取引所で人気が高まっており、スーパーマーケット運営会社クローガーの売上高やユナイテッド航空の乗客数といった事象を対象に取引できる。
CFTCはこうしたプラットフォームを自らの管轄下にあるデリバティブ(金融派生商品)取引所と見なしているが、シタデル・セキュリティーズは上場企業に連動する取引については異なる規制を適用すべきだと主張した。
シタデル・セキュリティーズの政府・規制政策担当グローバル責任者、スティーブン・バーガー氏は書簡で、「議会がこの枠組みを設けたのには十分な理由がある。株式に連動する商品の取引は、原資産である証券市場の健全性に直接関わり、上場企業や投資家に影響を及ぼす」とコメントした。
バーガー氏はインサイダー取引のリスクについても懸念を示した。SECと株式取引所にはインサイダー取引の調査で何十年にもわたる経験があり、「株式やオプション、関連商品にまたがる広範な市場横断的な監視能力」を備えていると指摘した。
規制当局は現在、急拡大する予測市場への対応を模索している。新たな商品が相次いで登場し、従来型の市場との境界も次第に曖昧になっている。SECとCFTCは今年、「スワップ」と「証券ベース・スワップ」の定義について一般から意見を募集しており、両当局のトップは並立する規制制度の調和を図りたいとの考えを示している。
原題:Citadel Securities Urges SEC to Take Oversight of Some Wagers(抜粋)
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