(ブルームバーグ):「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋の株価が、31日の株式市場で急騰した。親会社のハウス食品グループ本社が同社株の売却を検討していることが伝わり、値幅制限いっぱいとなる前営業日比16%高の1091円まで買われた。
壱番屋とハウス食Gは日本経済新聞の報道を受け、壱番屋の非公開化を含むあらゆる選択肢を検討しているとそれぞれ発表した。壱番屋株の約51%を保有するハウス食Gの株価も続伸し、同7%高の4000円で取引を終えた。
親会社による保有株売却の検討は、国内で圧倒的な知名度を持つ壱番屋が、次の成長段階に進む転機となる可能性がある。
三菱UFJeスマート証券のマーケットアナリスト、山田勉氏はプライベートエクイティ(PE)ファンドや大手企業などが強い関心を示す公算が大きいと指摘した。実際に売却されることになれば、株価は押し上げられ、現在の水準に対して30%程度のプレミアムが上乗せされる余地があるという。
「CoCo壱番屋」は1978年に創業し、現在では米国、中国、インドなど世界各国に約1500店舗を展開している。日本式のカレーライスは約4ドル(約640円)から提供され、野菜やフライドチキン、納豆など、好みに合わせてさまざまなトッピングを選べる。会社員にも観光客にも人気があり、ポークカツカレーやシーフードカレーは特に売れ筋となっている。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニアストラテジスト、ジェフ・ユー氏は、円安が進む日本の物価がどれほど国際的にみて割安かを測る物差しとして「カツカレー指数」を考案して話題になった。
山田氏は、大株主の交代は企業価値向上の契機になると言及し、壱番屋が次の段階に進むためのよい機会になると述べた。さらにカツカレーならではの魅力が海外でより幅広い層に届く余地は大きいと付け加えた。
--取材協力:伊藤小巻.
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