(ブルームバーグ):9月第1週(8月31日-9月4日)の日本株は日米の金融政策の行方や長期金利の変動に左右され、振れの激しい展開が警戒される。AIセクターの堅調な企業業績や根強い成長期待は相場全体を下支えする見通しだ。
投資家の注目が集まった米カンザスシティー連銀の年次シンポジウム(ジャクソンホール会合)に続き、31日-9月1日の日程で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控える。中銀首脳の発言が利上げタイミングや金利の方向性に影響を及ぼす可能性があり、現在はスワップ市場での織り込みが3割程度にとどまる9月の米利上げ確率が変動すると、日本株も影響を免れない。
さらに米国では、1日から4日にかけ供給管理協会(ISM)の製造業、非製造業景況指数、雇用統計など金融政策に影響を及ぼすと市場でみられている重要統計の発表が相次ぐため、相場波乱の芽はいつも以上に多そうだ。
もっとも、日本の企業業績は堅調に推移しており、特にAIセクターでは米半導体大手のエヌビディアが2028年度の売上高は70%増との強気の予想を示したことで、中長期的な成長余地からAI相場復活への期待も出始めている。8月第4週の東証株価指数(TOPIX)は2.0%上昇した。
<市場関係者の見方>
楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリスト
- 月も替わり、日米中銀の金融政策判断に対する注目度が高まる。ただ、今以上にはっきりとした判断材料が出るとは考えられないため、振れの激しい展開になりやすいのではないか
- 日経平均株価で6万5000-6万6000円を中心として上下に動くものの、大きな方向感は出ない可能性も高いだろう
- エヌビディアの決算内容はポジティブだったが、相場全体の流れを変えるまでには至っていない。だだ、同社の株価が5月の高値を抜けてくるようなら、AI相場が再び勢いを取り戻す可能性もある
ピクテ・ジャパンの田中純平投資戦略部長
- 注意点は長期金利だ。長期金利が上昇すれば世界的に株式市場に調整圧力が強まる可能性が高く、相場は米経済指標に左右されやすいだろう
- 底流にあるAI相場は、足元の決算が良好であることも踏まえると継続し、AI関連銘柄の中で選別を伴いつつ、物色の動きが出てくるだろう
- 夏季休暇シーズンも終わり、市場参加者が戻る中で改めてリスクオン的な展開になることもあり得る
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