10月に選挙を控えるカナダ東部ケベック州で世論調査の首位に立つ独立派政党、ケベック党(PQ)は、トランプ米大統領がホワイトハウスを去った後に限り、カナダからの独立を問う住民投票を実施する方針を示した。

PQのポール・サンピエール・プラモンドン党首はSNSへの投稿で、「ケベック州の政治的将来という極めて重要な問題には、十分な情報に基づき、冷静に議論できる環境が必要だ」と述べた。「米政治の混乱や、予測不能な大統領の突発的な言動、恐怖をあおる運動によって議論が乗っ取られてはならない」とした。

これは、PQが政権を握った場合、トランプ氏の2期目が終了する2029年1月20日より前には、州の独立の是非を住民投票にかけないことを意味する。ただ、それ以前に独立を目指す政策を進めることを妨げるものではない。

1968年に結成されたPQは、3度目となる独立への挑戦に向けて態勢を整えている。しかし反対派だけでなく、PQ支持者の多くからも、トランプ氏がカナダを威嚇する中で住民投票を実施しても失敗は避けられないとの声が上がっていた。トランプ氏はカナダ製品に関税を課したことに加え、カナダは米国の51番目の州になるべきだと繰り返し述べている。

フランス語圏のケベック州では2024年11月、連邦制度への不満を背景に、主権獲得への支持率が40%と、過去15年間で屈指の高水準に達していた。ただ、トランプ氏の当選後に低下し始め、現在は当時を10ポイント近く下回っていることが世論調査会社レジェ・マーケティングの調査で示されている。

同社の最新調査によると、投票先としてPQを挙げた人の割合は30%で首位。同州の選挙制度により、PQが議会で過半数を獲得する可能性も残っている。ケベック自由党が24%で続き、与党のケベック未来連合が20%となっている。

プラモンドン氏は「いつの日かケベックの人々が自ら決断することになる、その日は近づいていると、私は常に明確かつ一貫して述べてきた」と語った。「ケベックが潜在力を最大限に発揮し、文化や言語、財政面での衰退から抜け出すには、独立が唯一の解決策だと信じている。カナダにとどまれば、衰退は既に始まっている」と述べた。

原題:Quebec Separatists Say No Independence Vote Until Trump Is Gone(抜粋)

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