『戦場』が『実験場』に 地上ロボット投入で最前線は…
兵士
「携帯電話の電源を消して」
記者
「今から軍の施設に向かうので、ここから先は極秘ということで、場所の詳細がGPSなどで拾われないように、携帯の電源を落としていきます」

到着したのは、静かな村の中。民家の門をくぐった先に、地上ロボットのコントロールセンターがありました。
窓もある、ごく普通の民家の一室。 オペレーターはTシャツ姿でゲームチェアに座り、まるで本当のゲームをしているようにも見えます。

彼らは、世界初にして最先端とされるウクライナ軍の「無人システム部隊」。
この日、兵士たちは、前線の基地に燃料や食糧を運ぶミッションにあたっていました。
目的地まで約20km。
操縦士
「荷物を積みすぎて、コントロールが難しい」
ロボットが進んでいるのは、「kill zone(キルゾーン)」。ドローンが飛び交う危険地帯です。
記者
「車が焼け焦げているのが見えます。車ですよね?それすらも分からないくらい…」

さらに、戦禍の街に暮らし続ける人の姿が。ロボットに慣れているのか、見向きもせずに脇を通り抜けていきました。
任務開始から約3時間。前線の基地に燃料と食糧を送り届けることができました。

これも実戦に投入されている「地上ロボット」。300kgの荷物も運ぶことができますが、その操作は…

記者
「本当にシンプルな作りになっていて動かしたい方向に、左右、上下に動かすと。そういった作りになっています」
「かなりスムーズに動かせます」

「地上ロボット」は、今やウクライナの戦場で欠かせない存在となっています。

後方の整備拠点は、前線で使われたロボットが戻ってくる場所です。実戦で得たデータをもとに、日々改良が繰り返されています。
地上ロボットの操縦士
「前線で新しいことを試してみて、『こっちの方がいい』『こっちの方が信頼できる』と判断したら、たいてい1~2日で改良できます」
「戦場」がロボットを進化させる「実験場」になっているのです。