米バンク・オブ・アメリカ(BofA)は円相場が年末までに対ドルで約6%上昇するとの見通しを示した。日米による協調介入を受け、従来予想を修正した。

BofAの山田修輔氏、デバリエ・いづみ氏、山下友暢氏らアナリストは5日のリポートで、足元の1ドル=158円前後から149円まで円高が進むと予測した。日米の協調介入に加え、日本銀行が今後数カ月以内に追加利上げに踏み切る可能性が円相場を支えるとみている。これまでの年末予想は152円だった。

アナリストらは、今回の介入によって、円防衛を成功させることがこれまで以上に重要になったとし、そのためには、マクロ経済政策による後押し、具体的にはより速いペースでの利上げが必要になる可能性が高いと指摘。さらに、10月まで待つのではなく9月に利上げを実施すれば、日銀はインフレ上振れリスクに先手を打つ決意を示すことができるとしている。

円相場は、日米の金利差を背景に1ドル=164円近くと、約40年ぶりの円安水準まで下落していた。その後、日米の協調介入を受けて155円近くまで円高が進み、4営業日続伸した後、上げ幅の一部を失った。1998年以来となる日米協調の円買い介入後、日米両国は必要に応じて再び連携して対応する姿勢を示している。

BofAのアナリストは、この姿勢には大きな意味があるとみる。自国通貨を支えるための単独介入では、外貨準備高が介入規模の上限とみなされる可能性があるが、米国が参加すれば、介入規模を制約する要因は事実上なくなると分析した。

BofAは7-9月(第3四半期)の円相場見通しも1ドル=153円と、従来の154円から円高方向に修正した。日米の協調は円相場の長期的な安定という共通の目標を示しているとの見方を示した。

日本が長期的に円を支えるため、為替介入にとどまらない幅広い政策対応を取るとの見方が強まったと指摘した。

原題:Bank of America Sees Yen Jumping 6% by End of 2026(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.