(ブルームバーグ):スペースXの株価がIPO(新規株式公開)価格を下回るほど急落しても同社株を保有し続けている投資家は、6日に1010億ドル(約16兆円)相当の株式が取引可能となることから、さらなる打撃を受ける可能性に身構えている。
IPO後の一定期間、インサイダーによる株式売却を制限するロックアップが予定通り終了すること自体は珍しくない。しかし、ロックアップされている株が大量にあることから、市場への影響を和らげる目的で9段階に分けて解除される仕組みとなっているほか、第1段階で解除される株式の規模を考えると、スペースXの古参投資家でさえ、先行きを予測することには及び腰だ。
2018年にイーロン・マスク氏の会社へ初めて出資したベイリー・ギフォードの未上場企業チーム責任者、ピーター・シングルハースト氏は「これほどの事例は見たことがない。この規模のものも、ロックアップがこのような形で段階的に解除されるのも初めてだ」と述べ、「われわれは未知の領域に足を踏み入れている」と語った。
最大9億1150万株の売却制限が解除される中、株価は大きく変動している。スペースXが上場後初の四半期決算を受けて、5日の株式市場ではスペースX株は反落、一時13%安となった。週初2日間の上昇で時価総額は2500億ドル超押し上げられていた。
20年以上にわたり非上場企業だったスペースXには幅広い既存投資家が存在する。862億ドルという記録的なで付いた公開価格の135ドルを大きく下回る水準でも、多くの投資家は含み益を維持している。
IPO目論見書によると、一部インサイダーの売却制限解除により、取引可能株式数は現在の約6億3900万株から最大15億5000万株へと2倍以上に増える見通しだ。
ロックアップ解除と高いバリュエーションを背景に、空売り投資家も集まっている。S3パートナーズが4日の取引終了時点までにまとめたデータによると、現在取引可能な株式の35%が空売りされている。
アプタス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、デービッド・ワグナー氏は「多くの投資家は、ファンダメンタルズに加え、12月まで続くロックアップによる売り圧力を理由に、当面はスペースX株の購入を見送っている」と語り、「率直に言って、われわれもまったく同じ立場だ」と続けた。

原題:SpaceX’s $101 Billion Unlock Heaps Pressure on Battered Shares
(抜粋)
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