(ブルームバーグ):米アパレル小売りアバクロンビー・アンド・フィッチは、中国事業について複数の選択肢を検討している。関係者への取材で分かった。選択肢には、同国事業を成長させるため、現地企業と提携することも含まれるという。
米上場の同社はアドバイザーを起用し、中国事業の資産の見直しを進めている。非公開情報だとして複数の関係者が匿名を条件に明かした。同社は中国事業の持ち分の一部売却を検討しており、その価値は数億ドル規模になる可能性がある。一方で、検討は初期段階にあり、取引には至らない可能性もあるという。
同社の担当者は、中国事業に関する選択肢についてコメントを控え、アジア太平洋地域事業全体の戦略的見直しに関する3月の発表を参照するよう求めた。
同社は中国市場で大きな逆風に直面している。中国事業の持ち分売却が実現すれば、米スターバックスなど他のグローバル企業に続くことになる。米食品大手ゼネラル・ミルズは中国本土で展開するアイスクリームチェーン「ハーゲンダッツ」の店舗の売却を進めている。スウェーデンのオーツミルクメーカー、オートリー・グループも事業の見直しを進めている。
アバクロンビーが発表した5月2日までの第1四半期の業績によると、純売上高は11億ドル(約1700億円)と、前年同期比で微増にとどまった。純利益は約17%減の6700万ドルだった。
同社は、「アバクロンビー」と「ホリスター」の両ブランドで、衣料品やパーソナルケア製品、アクセサリーを販売している。実店舗やオンラインストアを運営するほか、卸売り事業やフランチャイズ事業も展開している。
アバクロンビーの株価は過去12カ月で約11%上昇しており、時価総額は約49億ドルとなっている。
原題:Abercrombie Is Said to Seek Fresh Backers for China Business (2)(抜粋)
--取材協力:Marc Davies、Lily Meier、Emily Cohn.
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