米宇宙開発企業スペースXは4日、衛星通信によるインターネットサービスを地上設備で補完し、米国の携帯電話大手に直接対抗する構想の詳細を明らかにした。

スペースXが初めて開いた決算説明会で、グウィン・ショットウェル最高執行責任者(COO)は、AT&T、ベライゾン・コミュニケーションズ、TモバイルUSの3社について、年間の売上高は合わせて数千億ドル規模に上ると説明した。

「当社のサービスの方が優れたものになると考えており、他社の顧客を多く獲得できるとみている」と述べ、「スターリンク・モバイルの今後がとても楽しみだ」と語った。

ショットウェル氏の発言を受け、AT&T、ベライゾン、Tモバイルの株価は引け後の時間外取引でいずれも4%以上、下落した。

スペースXの衛星インターネット事業はすでに、携帯電話に直接データを送るサービスを展開し、既存の地上通信網では電波が届きにくい地域で通信を補完している。基地局などの地上設備をさらに整備すれば、スターリンクはモバイル通信市場でより有利に競争できるようになる。

ただ、そのためには多額の費用が必要となる。全国規模の通信網を整備・運営するには、通信インフラへの巨額投資に加え、政府が管理する限られた周波数帯の確保も必要になる。

ショットウェル氏は「地上設備の整備を進める考えだ。衛星による通信容量だけでなく、本格的なモバイル通信サービスの実現に必要な機器やシステムも整備する」と述べた。

スペースXが既存の携帯電話会社から利用者を呼び込むには、改良型のスターリンク衛星の打ち上げに加え、周波数帯の利用権をさらに確保し、数千カ所に及ぶ携帯電話基地局や小型基地局へのアクセスを確保する必要がある。こうした取り組みの実現には、数年を要する可能性がある。

原題:SpaceX Outlines Plans to Take On AT&T, Verizon and T-Mobile (1)(抜粋)

--取材協力:Carmen Arroyo、Carmen Reinicke.

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