(ブルームバーグ):米シタデル・セキュリティーズは、個人投資家による投機的な取引が一巡した後も、今年の米国株を過去最高値へ押し上げた要因は「依然として健在だ」との見方を示した。
同社で株式・株式デリバティブ戦略責任者を務めるスコット・ルブナー氏は顧客向けリポートで、「市場は資金フロー主導の局面から、企業業績や企業による株式需要、マクロ経済環境によって左右される局面へと再び移行しつつある」と指摘した。
過去最高値更新を主導してきたハイテク株は先月、AI関連投資の過熱懸念を背景に大きく下落した。ハイテク株中心のナスダック100指数は7月としては1年以上ぶりの大幅安となり、半導体株指数も月間で2008年以来最悪のパフォーマンスを記録した。
シタデル・セキュリティーズのデータによると、個人投資家による先週の株式売却は22年以来で最大となった。ルブナー氏によれば、売りは主にハイテク株に集中した。
同氏によると、個人投資家の投資縮小により、レバレッジ型上場投資信託(ETF)の運用資産は28%減少し、1540億ドル(約24兆円)となった。一方、株式ポジションの資金調達コストは低下しており、ウォール街のトレーディング部門への圧力が和らぐとともに、レバレッジ需要も後退していることを示している。
こうした個人投資家に人気のある投機的資産クラスは、特定の銘柄への投資効果を増幅させるレバレッジ型ETFとなっている。
ルブナー氏は、こうした「行き過ぎた動き」は解消された一方で、足元で相次いだ好決算は米国株にとって追い風になるとの見方を示した。企業はすでに高い水準にあった市場予想を上回る業績を上げているという。
同氏は「企業業績は引き続き市場予想を上回っている。株価バリュエーションはより魅力的な水準となり、決算発表前の自社株買い自粛期間が終了することで、自社株買い需要は加速する見通しだ」と述べた。
さらに、「ここ数カ月で初めて、投資家はポジション動向を気に掛ける時間を減らし、企業のファンダメンタルズに重点を置く時間を増やすことができるだろう」と付け加えた。
原題:Citadel Securities Says Bull Market Drivers Are ‘Firmly Intact’(抜粋)
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