(ブルームバーグ):モルガン・スタンレーは韓国株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。最近のレバレッジ解消により、AIトレードと産業スーパーサイクルを巡るテーマ投資で、より好ましい買い場が生まれたとみている。
ダニエル・K・ブレーク氏らストラテジストはリポートで、過度に集中したポジションとレバレッジの急速な巻き戻しを経て、韓国総合株価指数(KOSPI)は目標の9000まで36%の上昇余地があると指摘した。従来の投資判断は「イコールウエート」だった。KOSPIは前営業日に過去最大の18.5%高となった後、3日の取引では一時5.5%下落している。
最近の下落は「主にテクニカル要因」であり、「レバレッジ型ETFやヘッジファンドのレバレッジ、個人投資家の証拠金取引の解消は半ばを過ぎた」と分析した。

KOSPIは6月の高値から30%超下落した。韓国市場はアジアにおけるAI需要の先行指標となっており、投資家が急速に持ち高を解消した。個別株レバレッジ型上場投資信託(ETF)の急増や指数構成銘柄の偏りも、下落に拍車をかけた。
韓国の規制当局はその後、こうした金融商品の利用抑制に乗り出した。政府はレバレッジ商品の保有額を投資家のポートフォリオ全体に占める一定割合までに制限するなど、個人投資家の参加を抑える方針だ。
モルガン・スタンレーはKOSPIの当面の予想レンジを5500-1万500とし、サムスン電子とSKハイニックスの株価がバリュエーション面で下支えになると予想した。資本財、防衛、金融などの業種にも追い風が吹くとみている。
また、タイ株の投資判断も「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。海外直接投資の呼び込みと競争力向上を進めるタイで、投資機会が増えると分析した。企業利益は上向きに転じつつあり、バリュエーションも割安だと指摘。主要銘柄はAI設備投資とエネルギー安全保障を巡るテーマの恩恵を受けるとの見方を示した。
一方、豪州株の投資判断は「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。数回にわたる利上げに加え、不動産投資の優遇措置を大幅に縮小する税制改革を受け、上昇余地は限られると説明した。これまでは、イラン戦争を背景にエネルギー関連銘柄の比重が高い豪州株に上昇余地があるとみていた。
原題:Morgan Stanley Sees 36% Upside to Korean Stocks After ‘Washout’(抜粋)
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