フランスの南西部・ボルドー近郊でこれまで猛烈な勢いで広がっていた山火事は、27日、「概ね安定した」と現地当局が発表しています。一方、現場では放水しても再び山林から炎が上がる状況も。消火活動の最前線を取材しました。

フランス南西部・ボルドー近郊で発生した山火事。ジロンド県レージュなど複数の山林で発生していて、ルコルニュ首相はSNSで30件以上の火事が同時に発生し、強風などにより厳しい状況が続いていると明らかにしています。

事態が深刻化するなか、取材班は山火事が起きている現場へと向かいました。

記者
「今、懸命な消火活動が行われている現場です。あの森の奥、見えますでしょうか、かなり炎が上がっているのが見えます」

現場では、消火活動に当たる消防士たちの姿が。

記者
「今、消防士の方々が炎が上がっている現場に次々と向かっていきます。一斉に放水を行うということです」
「先ほど、いったん消火活動が行われ火は収まったように見えたのですが、再度、大きく炎を上げています」

フランス政府は軍用機を投入しているほか、およそ4600人の消防士らが消火活動などに当たっているということですが、すでにおよそ10万ヘクタールが焼失したということです。

消火に当たる消防士
「自然は予測不可能ですし、様々な種類の木が混ざり合い密集しているため不意を突かれることもあります。このような状況では非常に謙虚でなければならない。本当に危険です」

周辺の町は…

記者
「火事の現場から20キロほど離れている町に来ました。住民はほぼ全員避難しているということで、店なども全て閉まっている状態です」

避難を余儀なくされた人々のため、ボルドー市内には国が指定した避難所が設けられています。

記者
「支援物資ですね、食料や飲料水が配られています」

その一角には、避難してきた子どもたちが遊べるスペースも。避難してきた人たちは、この避難所だけでこれまでに7000人にのぼり、多くが2日ほど前に火が拡大する危険性が高まり、地元警察から避難を促されたといいます。

この日、未明に避難してきたという中学生は…

避難してきた中学生
「午前1時26分にアラートを受け取りました。まず、隣の町で避難の指示が出ました。(家の近くは)ほとんど酸素がないくらいでした。午後7時から8時くらいには(窓を)全部閉め切って、頭が痛くて息がしづらかったです」

また、生後5か月の子を抱え避難してきたという母親も…

子供3人と避難した母親
「書類と家の鍵と着の身着のまま出ていくしかなかったのです。ほとんど何も持ってきていません」

地元メディアによりますと、山火事が発生した現場付近で花火を打ち上げるなどの危険行為を行ったとして、男3人が逮捕されていて、検察当局が火災との関連を調べていると伝えています。