(ブルームバーグ):米資産運用会社ブラックストーンは、傘下のデータセンター運営会社エアトランクがオーストラリアで新たなデータセンターを建設するため、43億豪ドル(約4910億円)の融資を引き受ける銀行団の組成を最終調整している。
事情に詳しい複数の関係者が匿名で明らかにした。AIインフラ向けプロジェクトで巨額の債務が積み上がっていることへの懸念が高まる中での資金調達となる。
関係者によると、融資を引き受ける銀行には、クレディ・アグリコル、DBSグループ・ホールディングス、ドイツ銀行、HSBCホールディングス、ING銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、モルガン・スタンレー、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)が含まれる。
関係者の話では、引受銀行として参加を検討する金融機関が増えており、銀行団はさらに拡大する見通しだ。期間5年の融資で調達した資金は、エアトランクのハイパースケール・データセンター「SYD3」の建設に充てられるという。
ブラックストーン、エアトランク、HSBC、ドイツ銀行、クレディ・アグリコル、DBS、MUFG、UOB、モルガン・スタンレー、ING銀行の担当者はコメントを控えた。
データセンターの急速な拡大に必要な資金を賄うため、膨大な債務が積み上がっていることには懸念が広がっている。ブルームバーグが集計したデータによると、AIインフラ関連プロジェクトの資金調達では、今年これまでに少なくとも3345億米ドル(約54兆5700億円)相当の債券発行と融資が実施されており、2025年通年の1855億ドルを大きく上回っている。
エアトランクのデータセンター向け融資パッケージ組成については、豪経済紙オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が22日、最初に報じていた。
関係者によれば、アジア太平洋地域では、データセンター向け資金調達は従来、銀行融資が中心となってきた。しかし、金融機関はデータセンタープロジェクト向けに数十億ドル規模の融資を相次いで実行した結果、この分野への与信エクスポージャーの内部上限に徐々に近づいている。一方で、旺盛な資金需要を背景に、データセンター事業者の借り入れコストは上昇している。
こうしたリスクの高まりにもかかわらず、同地域では案件組成が活発だ。エアトランクは現在、マレーシア・ジョホール州のプロジェクト向けに約23億米ドルの融資を取りまとめている。
原題:Blackstone Tying Up $3 Billion Loan Amid Data Center Debt Binge(抜粋)
--取材協力:Sheryl Tian Tong Lee (News)、Kari Soo Lindberg、Dipika Lalwani.
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