ディストレスト投資を手がける米オークツリー・キャピタル・マネジメントによれば、高い資金調達コストが続く中で今後数年間にわたり債務の返済期限が相次いで到来するため、ディストレスト債務約2000億ドル(約33兆円)相当を抱える企業が正念場を迎える。

同社のマネジングディレクター兼共同ポートフォリオマネジャーのダニエル・ポリ氏は21日、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長が「もしインフレ抑制を重視し、金利がさらに上昇すれば、一部の借り手には圧力がかかることになる」と指摘し、「返済期限の集中も控えている」と語った。

オークツリーのダニエル・ポリ氏

オークツリーによると、利回りが15%を超えるか価格が額面1ドルに対し90セント未満で取引されている債務は約2000億ドルあり、対象となる借り手は約250社に上る。ポリ氏は、これが「次の投資機会の波になる」との見方を示した。

一方で、ディストレスト債務の投資家にとって、現時点はまだ「全面的に買い向かう局面ではない」とポリ氏はみているという。

ただ、2020年代前半に実施されたいわゆる「負債管理策(LME)」によって返済期限が先送りされたケースに触れ、そうした借り手は2027年から2028年にかけて「ハードな返済期限」に直面することになると説明。「それが、私たちが待ち望んできたディストレスト局面を生み出す可能性がある」と話した。

原題:Oaktree Eyes $200 Billion ‘Distressed Moment’ as Rates Stay High(抜粋)

--取材協力:Dani Burger、Isabelle Lee.

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