過熱する批判 背景に「競争社会」

井上貴博キャスター:
韓国サッカー協会には、税金が投入されているため、疑惑があったら追及をするというのはわかります。

ただそれは、協会や組織にメスを入れるべきであり、監督個人の吊るし上げというのはあまりに行き過ぎではないかと思います。

バッシングが過熱してしまう、韓国特有の公正さを強く求める背景には何があるのでしょうか。

TBS報道局 外信部 中道秀宜 ソウル支局長:
韓国は日本以上に、“超”がつくほどの格差競争社会です。

子どもたちは、幼いころから財閥系の大企業や、一握りの成功枠に入るために、毎日夜遅くまで猛勉強をする過酷な受験戦争を生き抜いています。

しかし、現状は極めて深刻な就職難で、名門大学を出ても、何年も就職活動を続けなければならない若者が増えています。

血の滲むような努力を強いられる社会だからこそ、「全員、スタートラインやルールだけは公平でなければいけない」という考え方が強く、公正さという部分に関しては、韓国の人たちは人一倍敏感なのです。

出水キャスター:
実際に、警察も動き出していて、職権乱用などの容疑でサッカー協会の幹部らが捜査されることになっています。

政府としては「特別監査」を行うということで、これからどのように展開していくかに注目が集まっています。

ただ、行き過ぎてしまうと、国際サッカー連盟(FIFA)から「政治介入が過ぎる」と言われてしまいます。

ルールの中でどのように、きちんと膿を出していくのかが問われているのかもしれません。

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<プロフィール>
中道秀宜
TBS報道局 外信部 ソウル支局長
大統領選挙や過酷な超競争社会など取材

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年