「もう失敗できない」累積赤字540億円の“戦略”も
高柳キャスター:
これまでも政府は様々な形で“投資”をしていました。過去の投資は成功したのでしょうか。
TBS報道局経済部 財界・内閣府担当 古市記者:
今回、「官民投資」が話題になっていますが、過去を振り返ると、成功した「官民投資」は少ないのが実情です。

政府関係者によると「最後のチャンスだと思っている。これまでになく民間との連携を強化する内容になった。もう失敗できない」という声も聞かれました。
高柳キャスター:
2010年ごろから始まった、「クールジャパン戦略」。

「アニメ・漫画」「食文化」「ファッション」「観光」などといった文化的なものに投資を行い、海外でのビジネス展開を支援する取り組みです。
その支援のため、官民ファンド「クールジャパン機構」に政府が9割、残りをメガバンク、百貨店など多くの民間企業が出資をしたのですが、累積赤字が540億円に達してしまいました。なぜこれほどまでに累積赤字が膨らんでしまったのでしょうか。

TBS報道局経済部 財界・内閣府担当 古市記者:
そもそも投資先の選定が甘く、民間よりも政府側の関与が大きかった。
さらに収益性より“日本文化を輸出する”という高い理想を追い求めすぎたという指摘もあります。
序盤では、エンタメへの投資などでつまずき、投資領域を広げたところ、大型損失にも直面し、最後は新型コロナの感染拡大も追い打ちになりました。
クールジャパン機構と仕事をした、ある企業のトップは「(クールジャパン機構は)民間のニーズを分かっているとは思えない人が仕切っていた」と言います。