(ブルームバーグ):欧州の広い地域を襲っている熱波は、観測史上最も深刻なものだった。26日に公表された研究で明らかになった。
気候研究機関、ワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)の研究者らは、6月の連続する3日間について、日中と夜間の気温と湿度を分析した。その結果、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国南部では、気温が平年を5-12度上回っていた。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究員で、研究の共著者であるセオドア・キーピング氏は、これほど早い時期にこれほどの暑さが始まったのは驚異的だと述べた。
「6月に限らず、1年のどの時期と比べても最も深刻な熱波だった」と同氏は指摘。一方で、「6月は他のどの月よりも速いペースで暑くなっており、今ではこうした気温が繰り返し予想されるようになっている」と述べた。
研究では、気温上昇が気候変動によるものだったことも分かった。発生の兆しがあるエルニーニョ現象の周期的な影響は、これには関係していないと指摘された。これほど強烈な6月の熱波は、50年前なら事実上あり得なかったという。
インペリアル・カレッジ・ロンドン教授で研究の共著者であるフリーデリケ・オットー氏は「これは気候変動だ」と述べ、「原因はわれわれにあって、エルニーニョではない。解決策はあるが、われわれはそれを十分な速さで実行していない」と語った。
科学者らによれば、夜間の温度と湿度の高さにより、6月の熱波は特に危険なものになった。欧州30カ国の854都市のうち45%で、暑さ指数と呼ばれる湿球黒球温度(WBGT)の記録が更新されたか、更新される見通しだ。暑さ指数は暑熱ストレスと、発汗によって体を冷やす能力を測る指標。
赤十字・赤新月気候センターの研究者で、研究の共著者であるカロリーナ・ペレイラ氏は「欧州の人々は過去に比べ、暑さのリスクを一段と認識するようになっているが、認識だけでは十分ではない」と述べた。「多くの人は今なお、われわれが現在経験している気温を想定して設計されていない場所で生活し、働き、学んでいる」と語った。
原題:Europe’s Heat Wave Is the Worst on Record, Researchers Find(抜粋)
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