(ブルームバーグ):英国のスターマー首相が22日、辞任する意向を表明した。2024年の総選挙で圧勝し、労働党を政権復帰に導いてからわずか2年での急転直下の退場だ。先週の下院補選で勝利した元マンチェスター市長のアンディ・バーナム議員に、次期首相就任への道が開かれた。
スターマー氏は、首相官邸前で演説し「いま党内で問われているのは、私が次の総選挙に向けて党を率いるのに最適な人物かどうかだ。この問いに対する議員団の答えを私は聞いた。その答えを潔く受け入れる」と語った。スターマー氏は家族への感謝を述べる場面で声を詰まらせ、辞任後は家族と過ごす時間を増やしたいと語った。
同氏の辞任により、英国では2022年以来5人目の首相が誕生することになる。かつて政治的安定を誇った英国にとっては、衝撃的な節目だ。与党・労働党の党首選で勝利した候補者は、新たな総選挙を実施することなく次期首相に就任する。
スターマー氏によると、労働党の新党首選挙の立候補受け付けは7月9日に始まり、9月1日までに完了する。同氏は後任選出までは首相職にとどまり、「秩序ある政権移行のためにできる限りのことをする」と述べた。

辞任の発表に対する英国債市場の反応は、現時点では小幅にとどまっている。英10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4.85%となった。ポンドは一時0.4%下落し、1ポンド=1.3181ドルと、3月に記録した2026年の年初来安値に迫った。
スターマー氏の辞任は広く予想されていた。予測市場では過去1カ月間、スターマー氏が年内に退任する確率を70%超と見込んでおり、先週には90%を上回った。市場の関心は次期首相が誰になるかに移っている。
原題:UK Prime Minister Keir Starmer Resigns (1)、Starmer’s Resignation Changes Little for Markets、Starmer Quits and Sets Out Plan for New UK PM by September、Pound Falls to Trade Near 2026 Low as UK’s Starmer Resigns(抜粋)
(スターマー氏の辞任発表を受け更新します)
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