米プルデンシャル・ファイナンシャルの資産運用部門PGIMのストラテジストは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が、米景気にブレーキをかける利上げに今年3回動き、2027年に一連の金融引き締めを解消するという見通しを示した。市場のコンセンサスとは異なる見解だ。

PGIMは今年4月段階で年内の利下げを見込んでいたが、先週公表した年央見通しで「極めて回復力に富む」米景気と根強いインフレが、新たなアプローチを要求すると説明した。

中東からのエネルギー供給が程なく戻る兆候が表れたことで、インフレを加速させた原油価格のショックは、過去1週間で和らいだが、それでもPGIMは予測を変えていない。

FOMCは年内あと5回の会合を予定し、今月16、17日の会合では、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標が現行の3.5-3.75%で据え置かれると広く予想されている。今年の米景気の「過熱」を基本シナリオとするPGIMは、FOMCが動く時期を具体的に特定していない。

先月就任したウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は16、17日に初のFOMC会合を主宰する。グローバル債券責任者でチーフ投資ストラテジストのロバート・ティップ氏を中心とするPGIMのチームは「これら複合的な要因が課題となる。(インフレ率の上振れで)2%の物価目標を5年余り達成できていない状況も考え併せると、組織の信認を支えインフレ期待を抑制する意味で、年内3回の利上げが想定される」と分析した。

ウォーシュ氏をFRB議長に指名したトランプ米大統領は、ウォッシュ氏が独立して行動すべきだとしながらも、金利はもっと低くあるべきだと主張し続けている。PGIMによれば、「供給サイドインフレと最近の長期金利変動の予防的解決策」と位置付けられれば、ウォーシュ氏は政治的大義名分が得られそうだ。

「27年に3回の利下げ、28年にさらに1回の利下げに動くことで、利上げを比較的速やかに解消し、ターミナルレート(利下げの最終到達点)は3.375%(3.25-3.5%)になる。これは現在のFF金利誘導目標よりわずかに低く、中立金利に近い可能性が高い」とPGIMはみている。

スワップ市場では、年内の0.25ポイント利上げが約70%、27年1-3月(第1四半期)の利上げは100%の確率で織り込まれている。

原題:US Asset Manager PGIM Flips Fed View, Sees Three Hikes This Year(抜粋)

--取材協力:Edward Bolingbroke.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.