「日常に戻った」風景の裏で…いまも続く子どもたちの“不安”と“メンタルケア”

高柳光希キャスター:
もう一つポイントとしているのは、子どもたちのメンタルについてです。取材を行うなかで、様々な声を聞きました。

小学1年生の子どもを持つ親
「事件以来、子どもは1人になるのが怖くなっている。10分ぐらいなら留守番できていたけど、今はたとえ短い時間でも1人でいるのが怖いみたいです」
中学1年生の子どもを持つ親
「いまだに子どもながらに不安な部分はあると思う。通学路に結希くんの遺体発見現場があるので、どうしても事件を思い出す」

我々も取材をさせてもらった人たちの声を聞いて、どれだけの情報を提供すればいいのか本当に悩むところではありましたが、ひとまず実直に丁寧にお伝えすることが非常に大事だと思いました。そして、適切な量で報道することが何よりも必要なんだなということを感じました。

長田さんはこのような中で、どのように地元住民の方と向き合い、取材をしていましたか。

長田ゆり:
現在の南丹市にはメディアの姿はほとんどありませんでした。その風景を見ると、「南丹市はもう日常に戻った」という印象を持たれる方も多いと思いますが、取材をしてみると、これだけの影響が皆さんの心の中に残ってるということを改めて実感しました。

SNSは見たくなくても検索しなくても情報が出てきます。それが現地の小学生の携帯の中でも起きている中で、事件から時間が経つにつれて、メンタルケアの重要度はさらに増しているのかなと感じました。

井上貴博キャスター:
当然、大人以上に子どもは繊細なので、アルゴリズムで情報がどんどん出てくる中で、意識して情報を取りに行くときと、意識して情報から離れるときは、大人がある程度向き合ってあげないといけないのかなと思います。

岸谷蘭丸さん:
むしろ大人の方がSNSに慣れていないというパターンも往々にしてあると思います。

大人・子ども関係なく全員が協力して、情報を取りに行くときと情報から離れるときを区別するべきだと思います。むしろ、子どもから教わりながらやっていくくらいでもいいのかなとも思ったりします。

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<プロフィール>
長田ゆり
TBS報道局「Nスタ」ディレクター
京都・南丹市の現場で継続取材を行う

岸谷蘭丸さん
教育事業家
ボッコーニ大学在学中
海外大受験や英語試験対策の会社を経営