中東情勢の影響でガソリン価格が高騰したことを受け、世界的に電気自動車(EV)へのシフトが加速する可能性がある-。EV投入で出遅れが指摘されてきた日本の自動車メーカーからもそういった声が出てきた。

スズキの鈴木俊宏社長

スズキの鈴木俊宏社長は14日の決算会見で、イラン戦争の影響でエネルギーに対する考え方や自動車の使われ方も変化する可能性があると話した。

欧州ではガソリン価格が1リットル当たり350-400円程度まで上昇しており、「このままガソリン車を使っていくのが良いのかどうか、EVにシフトしていくのではないか、というところも考えていかないといけない」と続けた。

同氏は、世界的に「質素倹約」を重視する流れが出てくる可能性があるとも話した。「本当にお金を使うべきところには使う。ただ、締めるところは締める形がグローバル広がってくるのではないか」との見方を示し、そんな流れの中でも選んでもらえる車を提供することが重要だと述べた。

これまでEV展開で欧米や中国のメーカーに比べ出遅れを指摘されがちだった日本車メーカーだが、ラインアップは徐々に増えつつある。スズキも主力市場であるインドでのEV生産体制を整える一方、EVの世界戦略車「e VITARA(イー・ビターラ)」の販売を昨年始めた。

EVシフトの加速に対する備えについて問われた鈴木社長は、まずはeビターラが「どう売れるかまだまだ見守る必要がある」とし、その上で戦略を見直すかどうかを考えていくと述べた。ただ、ハイブリッド車を含め幅広い選択肢を追求する「マルチパスウェイ」の方針は大きく変えずに取り組んでいく考えだとした。

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