無罪確定まで58年…なぜ長期化?
そもそも「再審」とは、有罪が確定した後で冤罪の可能性が出てきた場合に、裁判をやり直すことです。
これまでに日弁連が支援した再審事件は20件で無罪が確定しています。
その制度の見直しの切っ掛けとなったのが…

袴田巖さんの姉 袴田ひで子さん
「『無罪です』って裁判長さんが言った。だからもう裁判所は行かない」

1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑判決を受けた袴田巖さん。その後、2024年に再審で無罪が確定しました。
袴田さんの場合、静岡地裁が再審開始を決定したのは2014年のこと。しかし、実際に再審公判が始まったのは9年後で、「審理の長期化」を問題視する声があがってきたのです。
袴田さんの姉・ひで子さんは…

袴田ひで子さん(今月3日)
「私の33歳の出来事。91歳で無罪が確定した。この58年、国は何をしていたんでしょう。そんな法律は即改正していただきたい」

なぜ、これほど長い時間を要するのか?今の制度では地裁が再審開始を決定しても検察が抗告、つまり裁判所の決定に不服を申し立てることが認められています。
その後、高裁が再審を支持しても検察が再び抗告すれば、最高裁の判断を経てようやく「やり直しの裁判」が始まることになります。
そのため、自民党内からは検察官抗告が「審理の長期化」に繋がっているとして、「全面禁止」を求める声があがっていましたが…