米国とイランによるホルムズ海峡の封鎖が続く中、21日の早い時間には貨物船2隻と燃料タンカー1隻の計3隻が同海峡の通過を試みているもようだ。

イラン船籍の貨物船Shoja2は海峡を通過してオマーン湾に入ったが、現在は位置情報の発信を停止している。米海軍が19日、別のイランの貨物船を拿捕(だほ)したことを受け、同船の動向は注視されている。

残る2隻はイランとの明確な関係は確認されていない。ガンビア船籍の一般貨物船Lian Starは海峡を通過し、現在はオマーン湾に向けて南下している。所有者不明の中距離タンカーEan Spirはアラブ首長国連邦(UAE)のラスアルハイマ沖から北東へ航行を開始し、現在はララク島の南方に位置している。目的地としてオマーンのシナスが示されている。

ただ、同海峡の通航はほぼ停止状態が続いている。週末にはイランが海峡の開放を宣言した後、米国が封鎖解除を拒否したことを受けて再び封鎖するなど混乱した展開となった。現在、約800隻がペルシャ湾内で足止めされている。

米国とイランによる停戦の期限が近づく中、21日の早い段階でのホルムズ海峡における目視可能な船舶の往来は、依然としてほぼゼロに近い状態が続いている

トランプ米大統領は20日、米国による封鎖は当面維持されると述べた。ワシントン時間で22日夕に期限を迎えるイランとの2週間の停戦は延長されない可能性が高いとも指摘した。両国の協議はパキスタンで行われる見通しだ。

停戦以降、同海峡の通航は不透明な状況が続いている。海運大手MSCのコンテナ船少なくとも3隻とMSCのクルーズ船1隻のほか、複数の旅客船が18日、オマーン沿岸に沿う形でペルシャ湾を離脱したもようだ。

TUIクルーズは19日にクルーズ船2隻が海峡の「通過に成功した」と発表。広報担当者によると、2隻は3月に乗客が下船した後、乗員を減らした状態で水路を通過した。

20日には、イラン関連の液化石油ガス(LPG)運搬船2隻と石油製品タンカー2隻(うち1隻はイランと関係がある)が双方向で海峡を通過した。

原題:Three Ships Including an Iranian Vessel Attempt Hormuz Transits(抜粋)

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