原油相場はニューヨーク時間14日の取引で下げを拡大。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時約7%下落し、1バレル=92ドルを割り込んだ。米国とイランの和平協議再開の可能性が意識されている。

事情に詳しい関係者によると、イランはホルムズ海峡経由の海上輸送を一時的に停止することを検討している。米国の封鎖を試す事態を避け、次回の和平交渉を頓挫させることがないようにするためだ。

米国とイランは、停戦延長に向け協議を再び行うことを検討している。関係者によれば、今月7日に発表した停戦期限が来週切れる前に新たな協議を行うことが目的だ。

CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「原油相場は交渉再開やホルムズ海峡の正常化への期待を背景に下落しているが、価格の動きはファンダメンタルズよりもポジションやテクニカル要因に左右されている」と指摘。「市場は、次に流れてくるニュースを警戒している」と語った。

一方、国際エネルギー機関(IEA)は、今年の世界石油需要が新型コロナ禍以来、初めて年間で減少するとの見通しを示した。中東紛争に伴う価格高騰が需要の伸びを打ち消すことが理由だとしている。ビロル事務局長は前日、イラン戦争による前例のない供給危機の深刻さは原油価格にまだ十分反映されていないが、いずれ反映されると述べていた。

戦闘により重要インフラが損傷し、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことで、エネルギー供給ショックが世界的に広がっている。13日には米国がイランへの圧力を強める狙いで海軍によるホルムズ海峡の封鎖を開始し、緊張は一段と高まった。

米国によると、商船6隻が指示に従って引き返し、イランの港に再入港した。中央軍はX(旧ツイッター)への投稿で、現地に展開する米軍部隊を通過した船舶はないと明らかにした。

原題:Oil Slips as US and Iran Weigh More Talks With Blockade in Place(抜粋)

--取材協力:Charles Gorrivan.

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