(ブルームバーグ):予測市場プラットフォームを運営する米カルシは、証拠金取引をユーザーに提供するためのライセンスを確保した。証拠金取引が可能になれば、金融に精通した機関投資家の取り込みが狙える。
同社は関連会社キネティック・マーケッツを通じて先物取引業者として営業する承認を得た。全米先物協会に提出された3月24日付の文書で明らかになった。実際に完全な無担保取引を可能にするための規則変更については、商品先物取引委員会(CFTC)の承認をなお取得する必要がある。
予測市場取引所はスポーツから選挙に至るまで、様々な出来事の結果について、イエスかノーかの賭けを提供しており、初心者でも利用しやすくなっている。一方で、その本質的な面では先物などの伝統的な金融デリバティブに類似している。
証拠金取引が可能になれば、ユーザーは資金を全額拠出せずにポジションを建てられるようになる。これはヘッジファンドやその他の投資会社で頻繁に用いられている手法だ。
カルシはこの認可についてコメントを控えたが、同社のタレク・マンスール最高経営責任者(CEO)は「近いうちに」証拠金取引商品を導入する見通しだと27日に述べた。機関投資家にとっての資本効率を上げることを、優先しているという。
「機関投資家は資本コストに非常に敏感だ」とマンスール氏はブルームバーグ・ニュースが司会を務めたパネル討論で述べた。「100ドルのヘッジを行うには、清算機関に100ドルを預ける必要がある。それは機関投資家にとって高すぎる」と話した。
イエール大学経営大学院で金融学を教えるトビー・モスコビッツ教授は「機関投資家が求めるのは流動性と証拠金取引の可能性だ」と話す。AQRキャピタル・マネジメントのプリンシパルでもある同氏は27日、別のパネル討論で「機関投資家が関わるようになるには、その段階に達する必要がある」と述べた。
インサイダー取引対策
個人投資家の人気沸騰で、予測市場は金融分野で有数の急成長分野となった。カルシでは今月、週間の想定取引額が過去最高となり、30億ドル(約4800億円)を上回った。同社プラットフォームは従来型の取引所運営会社からの投資も引き寄せており、機関投資家の参加を取り込むことが次の重要な発展段階と見なされている。
米議員からは予測市場を舞台にしたインサイダー取引への対処を目的に、複数の法案が提出された。カルシは今週、価格に影響を及ぼし得るアスリートや政府関係者による取引を禁止した。
原題:Kalshi Secures License to Offer Margin Trading to Pros (1)(抜粋)
(専門家のコメントを第7段落に加えます)
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