欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は、イラン戦争の影響で物価上昇圧力が一段と高まった場合、ECBが4月にも利上げを検討することが必要になるとの見解を示した。

ナーゲル氏は20日のブルームバーグのインタビューで、「現状では、中期的なインフレ見通しが悪化し、インフレ期待が持続的に上昇することが考えられる。そうなれば、より景気抑制的な金融政策スタンスがおそらく必要になるだろう」と語った。

ナーゲル氏はさらに、「6週間後に開催される次回のECB政策委員会会合までに、これに関するより信頼性の高いデータが得られる見通しだ」と付け加えた。

同氏は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻によって拍車がかかった物価高騰を振り返り、たとえ現在のECBが「より望ましい出発点に立っている」としても、当時の経験が「今回のコンテクストにおいて重要な役割を果たすだろう」と述べた。

この発言は、中東での戦争に伴うエネルギー価格の急騰が、経済成長を押し下げる一方でインフレをさらに加速させかねないことへの警戒感の強さを浮き彫りにしている。

ECBは19日の政策委員会会合で、予想通り預金金利を据え置いた。ただ、事情に詳しい関係者によると、政策当局者は、イラン戦争の余波でインフレ率が目標値を大幅に上回った場合、4月29-30日の次回政策委員会会合で、すぐに利上げに踏み切る用意があるという。

原題:ECB Would Need April Hike If Price Outlook Sours, Nagel Says(抜粋)

(発言内容を追加して更新します)

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