原油高の背景の一つがイランの後継者問題です。イランの国営テレビは、死亡した最高指導者ハメネイ師の次男が選ばれたと報じました。これについて、アメリカのトランプ大統領は「不満」を表明しています。
イラン国営テレビ
「『専門家会議』の圧倒的多数の賛成票により、イラン・イスラム共和国体制の第3代最高指導者にモジタバ・ハメネイ師を決定し、ここに紹介する」
イラン国営テレビによりますと、イランの聖職者88人で構成する「専門家会議」は、アメリカとイスラエルの攻撃により死亡した最高指導者ハメネイ師の後継者にハメネイ師の次男・モジタバ師を選出しました。
そのうえで「専門家会議」はイラン国民に対して、団結し、新しい最高指導者への忠誠を誓うよう呼びかける声明を出したということです。
モジタバ師はこれまで公職に就いた経験がなく、表舞台に出ることはほとんどありませんでしたが、イランの軍事精鋭部隊「革命防衛隊」や民兵組織「バシジ」と強い結びつきを持っているとされ、反米保守強硬派として知られています。ハメネイ師の直系を選ぶことで屈しない立場を鮮明にした形です。
モジタバ師の選出について、FOXニュースに対し、トランプ大統領は…
トランプ大統領(FOXニュース)
「私は不満だ」
これまでも「ハメネイの息子は受け入れられない」とけん制していました。
緊張が増す中、トランプ大統領は、9日、イランへの攻撃の終了時期について、イスラエルメディアの電話インタビューに応じ、ネタニヤフ首相との「双方の合意」となるとしたうえで、最終決定は「適切な時期に私が決断する」と強調しました。
アメリカの攻撃終了後もイスラエルが単独で継続する可能性については、「必要ないと思う」と話したということです。
事態が収束に向かう兆しが見えない中…
トランプ大統領
「この戦争をこれ以上、複雑にしたくない。クルド人には参戦してほしくない。彼らが傷ついたり、殺されたりするのを見たくない」
トランプ大統領は、7日、イラン反体制派のクルド人勢力の指導者に対してイランへの攻撃に加わらないよう求めたと明らかにしたうえで、「クルド人が関与しなくても、この戦争は十分に複雑だ」とも述べています。
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