米リッチモンド連銀のバーキン総裁は米国・イスラエルとイランの戦争について、米金融当局の対応はその影響が米経済にどの程度の期間及ぶかに左右されるとの考えを示した。

バーキン総裁は5日、ブルームバーグテレビジョンで「ガソリン価格が上昇すれば、それは明らかにインフレ要因になる」と述べた。その上で、「教科書的な金融政策では、短期的なショックは見過ごすが、長期的なショックは看過しない。判断しなければならないのは、まさにその点だ」と語った。

連邦公開市場委員会(FOMC)は17-18日に次回定例会合を開く。インフレ状況のさらなる改善を見極めるため、2会合連続で政策金利を据え置く可能性が高いと示唆している。米金融当局が重視するインフレ指標、個人消費支出(PCE)価格指数は昨年12月に前年同月比2.9%上昇と、当局の目標である2%をほぼ1ポイント上回った。

インタビューに応じるリッチモンド連銀のバーキン総裁

バーキン総裁は、直近および今後見込まれるデータは「ここ数カ月、比較的高いインフレが続いていることを示している」と述べ、「インフレとの闘いが終わったと結論づけるには、明らかに慎重にならざるを得ない」と語った。

金融政策当局者は労働市場が安定しつつあるとの見方をおおむね共有しており、2025年末までに3度の利下げを実施した後、追加利下げに慎重な姿勢を強める一因となっている。バーキン総裁は昨年利下げを実施したのは、労働市場に対するリスクが高まる一方で、インフレ上振れの可能性が低下しているとの認識があったためだと述べた。

リスクのバランスについては、「ここ数カ月に入ってきたデータは逆方向に動いたことを示唆していると思う」と語った。

5日に発表された新規失業保険申請件数は前週比で横ばいとなったが、継続受給者数は今年に入って最大の増加となった。

バーキン総裁は最近の雇用関連指標について、「安心材料になっている」と述べた。

FRB議長

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期が5月に終了した後の後任として、トランプ大統領が指名したウォーシュ元理事については、「好ましい人物で、尊敬している。彼は良い仕事をしてくれると信じている」と述べ、共に働くことを楽しみにしていると語った。

ウォーシュ氏は利下げ圧力に直面する可能性が高い。トランプ大統領が、利下げが指名の条件であることを明確にしていたためだ。ウォーシュ氏はここ数カ月、FRBがバランスシートを縮小することで利下げの余地を生み出せると主張するなど、利下げを支持する立場を示してきた。

バーキン総裁は5日、この考えに前向きな姿勢を示唆した。「率直に言えば、金融市場におけるFRBの存在感を小さくするという考え方は好ましいと思う。なお金融政策を運営し、金利を適切にコントロールでき、市場に深刻な悪影響が生じないことが前提だ」と語った。

原題:Barkin Says Fed Response to War Depends on Length of Shock (1)(抜粋)

--取材協力:Michael McKee.

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