中国はなぜ、今年の経済成長率の目標を引き下げたのでしょうか?北京から中継です。

長引く不動産不況や失業率の高止まりで、消費の低迷が続いていることが大きいと思います。

きょう、李強首相は消費の振興にさらに力を入れる方針を打ち出しました。実は、政府は去年も、家電や車の買い替えに補助金を出すなどしていましたが、十分な効果が出ておらず、今年も重点的に取り組む姿勢を示した形です。

また、中国では需要を上回る自動車などが造られる過剰生産が問題になっていて、目標が経済の実態からかい離していることが引き下げの要因の一つとなっています。

そして、外交についてですが、李強首相はイランへの軍事攻撃を続けるアメリカを念頭に、「国際的な公平・正義を守らなければならない」と強調しました。

ただ、名指しでの批判は避けていて、トランプ大統領の北京訪問を今月末に控えていることが背景にあります。

中国にとって、アメリカとの関係を安定させ、国内の経済対策に集中できるかどうかが、今年の大きな焦点となりそうです。