石油が“人質” 日本経済への影響は?

イランは今、いわば“石油を人質”にして、世界経済に打撃を与えるという報復に出ようとしています。

そのひとつが「ホルムズ海峡の封鎖」です。イランの革命防衛隊の司令官は…

イランの革命防衛隊 司令官(2日 国営テレビで)
「(ホルムズ海峡の)通過を試みる船舶はすべて焼き払う。この地域から一滴の石油も流出させない

ペルシャ湾周辺には、世界最大級の油田群が広がり、その多くがホルムズ海峡を通って運ばれるため、封鎖の影響は計り知れません。

さらに、日本の石油消費量は、中東に95%以上依存。私たちの生活にも大きな影響が出る恐れがあります。

海運事業者の業界団体「日本船主協会」は、ペルシャ湾に足止めされている船と毎日、連絡を取り、情報収集を続けています。

日本船主協会・篠原康弘 理事長
「ホルムズ海峡がここ。ここが通れないために(ペルシャ)湾内に留まっている船がこれだけいる。これは世界中の船。日本の船は42隻いる」

日本関係の船の中には、日本人23人が乗船しているといいますが、現状、“安全確認はできている”としています。

また、原油の輸送は、ホルムズ海峡を通る以外にもパイプラインを使って別の海域から輸送する方法もありますが…

篠原理事長
「ただこのルートを使うとしても、レッドシー(紅海)のところは今、イスラエルとガザの紛争の関係で全く通れない状態。海上輸送ルート(ホルムズ海峡)が回復しないと、日本に原油を安定的に運ぶことは難しいと考えている」

原油価格が高騰すれば、ほとんどの仕入れ値が上がってしまうと嘆くのは、クリーニング店の店主です。

小林ランドリー・小林史明 店長
石油系溶剤が、ずっとひたすら上がっている。このプラスチックハンガー、こういうのも次の仕入れから上がるってこの前連絡が来た」

クリーニング店に欠かせないものは、石油関連製品ばかり。物価高も重なり、不安な日々を過ごしています。

小林店長
「イラン問題が長引けば長引くほど、必ず3か月後とかに(仕入れの)値段が上乗せされてというのは、今までの流れからすると上がっていきますよね」