未成年への性的虐待で起訴され勾留中に死亡した故ジェフリー・エプスタイン氏の関連資料、「エプスタイン文書」について、米司法省がトランプ大統領に関するファイルを開示から除外したとの疑惑が浮上した。米下院監視・説明責任委員会のガルシア委員(民主)は24日、トランプ氏が過去に未成年者を性的に虐待した可能性について関する文書が、欠落していると述べた。

「監視委員会の民主党議員らは、トランプ氏を性的虐待で告発したこの被害者に対して連邦捜査局(FBI)が行った事情聴取の記録を、司法省が違法に留保している可能性があることを確認した。監視委員会の民主党議員らはこれについて独自に調査を開始する」とガルシア下院議員は声明で述べた。

ガルシア議員は同委員会の筆頭民主党メンバーとして、エプスタイン氏の性的人身売買疑惑に関する連邦機関の捜査対応を調査している。

Photographer: Heather Diehl/Getty Images

司法省の報道官は、被害者に関するFBIの事情聴取を全て列挙したファイルは、部分的な黒塗り処理を行うため一時的に取り除かれ、19日にインターネット上に再掲載されたと述べた。同省はいかなるファイルも削除しておらず、法律に基づき開示義務のある全ての文書は、留保が正当化されるカテゴリーに該当しない限り提出されていると、報道官は述べた。

ホワイトハウスにガルシア議員の声明についてコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。ホワイトハウス報道官は以前、文書を公開した事実は透明性と被害者支援の姿勢を示す証拠だとしていた。

ガルシア議員の報道官、サラ・ゲレロ氏は「監視委員会はこれらの文書留保を認めておらず、司法省は文書の所在が不明な理由について、問い合わせにまだ応じていない。当該被害者と彼女の主張に関する文書が欠落していることに、司法省は対応していない」と述べた。

昨年成立したエプスタイン文書の開示を義務付ける法律は、被害者の保護や機密情報の保全、進行中の刑事捜査を阻害しないためなどの理由に限り、部分的な黒塗り処理を認めている。

トランプ氏は約20年前にエプスタイン氏との関係を断ったとして、同氏の行動については認識しておらず、いかなる不正行為にも関与していないと繰り返し主張している。トランプ氏は文書公開に強く反対したが、議会で可決された開示強制の法案に署名した。

「監視委員会の召喚状およびエプスタイン文書透明化法の下、これらの記録は直ちに議会と米国民に共有されなければならない」とガルシア議員は述べた。「米大統領による性的暴行があった可能性について、直接的な証拠を隠すことは、このホワイトハウスによる隠蔽(いんぺい)の中で最も重大な犯罪だ」と断じた。

原題:Democrat Says DOJ Withheld Epstein Files on Trump Abuse Claim(抜粋)

--取材協力:Steven T. Dennis、Hadriana Lowenkron.

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