米食品大手クラフト・ハインツは、2社への分割計画を停止した。同社は数週間前、食品会社分割の経験を持つスティーブ・カヒレーン氏を新たな最高経営責任者(CEO)として迎えていた。

カヒレーンCEOは11日、収益力の強化に集中するため、分割を一時停止する判断を下したと述べた。同氏は1月1日にCEOに就任した。

アナリスト向け電話会見でカヒレーン氏は、「短期的に事業を立て直し、より前向きな軌道に転換する余地がいかに大きいかを学んだ」とした上で、「リソースには限りがあるため、これが当社にとって最善の選択だとの結論に至った」と述べた。

カヒレーン氏は以前、旧ケロッグの分割を主導。分割された2社は、その後いずれも非公開企業に買収された。

カヒレーン氏の今回の決定は、約10年前にウォーレン・バフェット氏が主導した460億ドル(約7兆600億円)規模の合併に端を発する一連の経緯に新たな展開をもたらす動きだ。この合併は投資家の期待に応えられず、その後株価は3分の2下落した。それでもバフェット氏は分割計画に失望を示し、同氏率いるバークシャー・ハサウェイは1月、保有するクラフト・ハインツの株式28%を売却する意向を示した。

 

クラフト・ハインツは、為替変動や買収の影響を除外したオーガニックベースの売上高が2年連続で減少しており、カヒレーン氏は今後、業績の立て直しに取り組む。回復に向けてマーケティングや研究開発、製品の改良、一部商品の値下げなどに6億ドルを投じると、同氏は説明した。

ブルームバーグ・インテリジェンスのジェニファー・バータシャス氏「分割の一時停止は賢明な判断のように見える」と指摘。「真の価値を見極めるのは困難だった」とし、より健全な事業体制で改めて進めれば、「こうした取引でより高い評価を引き出せるだろう」と分析した。

カヒレーン氏は、投資によりクラフト・ハインツの勢いが回復すれば、「分割の次の段階について判断する上で、より良い態勢になれる」としつつ、分割計画の一時停止について期限は設けていないと述べた。

原題:New Kraft Heinz CEO Pauses Split to Focus on Boosting Profit (1)(抜粋)

--取材協力:Dina Katgara.

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