(ブルームバーグ):米国は、ウクライナ侵攻直後から途絶えていたロシアとの軍の高官級対話を再開することで合意したと発表した。
合意はロシアの戦争終結を目指してアブダビで行われた交渉の中で成立した。交渉はウィトコフ米特使とトランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が仲介した。
米欧州軍は声明で「軍同士の対話を維持することは、世界の安定と平和にとって重要な要素だ。これは強さを通じてのみ達成され、透明性の向上と緊張緩和の手段を提供する」と強調した。
交渉には米欧州軍のグリンケウィッチ司令官とロシア、ウクライナの軍高官が参加。声明によると、北大西洋条約機構(NATO)の欧州連合軍最高司令官も兼務するグリンケウィッチ氏は、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長と軍同士の対話を維持する既存の権限を持っているという。
一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、新戦略兵器削減条約(新START)について、制限延長に関するロシアの提案に米国が建設的な対応を示すのであれば、対話に応じる用意があると述べた。
米ロ間で唯一残っていた核軍縮合意である新STARTは5日に期限を迎えた。核弾頭数の制限や相互査察を定めた同条約の失効を受け、軍同士の連絡強化が急務となっている。
条約失効により、米ロは冷戦の深刻な局面以来初めて、戦略核戦力を規制する枠組みを失うことになる。
原題:US and Russia Agree to Restart Military-to-Military Talks (1)(抜粋)
--取材協力:Natalia Drozdiak、Meghashyam Mali.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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