全米を覆う大規模な冬の嵐により、1万4500便以上の航空便が欠航し、鉄道の運行も停止されている。電力供給を巡り緊急事態が宣言され、数千世帯が停電に見舞われている。25日にはニューヨーク市と北東部全域で最大30センチの積雪が予想されている。

航空便追跡サイト、フライトアウェアによると、ニューヨーク時間24日午後5時30分(日本時間25日午前7時30分)時点で、全米で1万4537便が26日まで欠航となっている。これは昨年の米政府機関閉鎖以来の規模だという。

一方、公

米国ニューヨークで予想される冬の嵐を前にしたマンハッタンの高層ビル(1月24日)

益事業追跡ウェブサイトのパワーアウテージ・ドット・USによると、コロラド州から大西洋岸にかけて11万8000戸以上が停電しており、そのうちおよそ10万2000戸がテキサス州とルイジアナ州に集中している。

米気象予報センター(WPC)の上級予報官ブライアン・ハーレー氏によると、今回の大規模な嵐は32州にまたがり、全米人口の約半数に影響を及ぼしている。「これほど広範囲を覆う嵐は5年ぶりだ」と述べた。

寒波、降雪、みぞれ、氷結の影響で、非常事態宣言や交通警報、航空便の欠航が相次ぎ、エネルギー市場も混乱している。エンキ・リサーチのチャック・ワトソン氏は、嵐による被害と経済的損失は最大で240億ドル(約3兆7300億円)に達すると試算している。

WPCの予報官ジョシュ・ワイス氏は、ニューヨーク市では25日午前7時ごろから雪が降り始め、最大で約30センチの積雪後、夜間にみぞれになる見通しだと述べた。

ニューヨーク州のホークル知事は「大雪と極めて厳しい寒さという、非常に危険な組み合わせだ」と警鐘を鳴らした。州職員に対し26日の在宅勤務を許可したという。

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は25、26両日の不要不急の移動を控えるよう呼びかけており、地下鉄、バス、鉄道の運行に影響が出る恐れがあると警告した。

首都ワシントンの連邦政府機関は26日に閉鎖される。ハーレー氏によれば、ワシントンでは1989年以来初となる7日間連続の氷点下が続く見込みだ。

嵐が通過した後も厳しい寒さは続き、26日夜にはワシントンで最低気温がマイナス15度、27日にはニューヨークで同マイナス13度に達すると予想されている。

原題:US Winter Storm Sets Off Power Grid Emergencies, Travel Chaos(抜粋)

--取材協力:Ruth Liao、Allyson Versprille、Julian Hast、Valentine Baldassari.

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