米国は、ベネズエラで軍事作戦を成功させたことを受け、キューバに対するレトリックを強めている。行動を変えない限り、同国政府に対してより強硬な姿勢を取る構えを示している。

米国務省で対外援助・人道問題を担当するジェレミー・ルーウィン氏は15日、「キューバ政府には選択肢がある」と記者団に語った。キューバ政府が弾圧を続け、米国から最近届けられた人道支援物資の横領を続けるのであれば、責任を問われることになると述べた。

また同氏は、ベネズエラのマドゥロ大統領を今月、カラカスで拘束した米軍特殊部隊の急襲作戦を踏まえてキューバは米国の警告を真剣に受け止めるべきだと強調した。

「ベネズエラでの出来事は、キューバ政権や世界各地の独裁者に対し、トランプ米大統領を甘く見てはならないことを明確にしたはずだ」と語り、「われわれの半球において弱さや無秩序、争乱、外国の介入は終わった」と述べた。

キューバのコシーオ外務次官はX(旧ツイッター)への投稿で、米国務省の「キューバに対する黙示録的な脅しは明白な誤算」だと非難した。

国務省は14日、ハリケーン「メリッサ」で被害を受けたキューバ国民向けに、300万ドル(約4億8000万円)相当の緊急災害支援を行うと発表した。食料や浄水キット、調理器具、毛布、ソーラーランタンを含む支援物資がマイアミから発送され、キューバ東部の都市オルギンとサンチャゴデキューバに到着した。

キューバのロドリゲス外相はXへの投稿で、キューバ政府は原則としてこうした支援を受け入れる用意があるとする一方、米国が人道問題を「便宜主義的で政治的な目的」のために利用していると批判した。

マドゥロ氏拘束後、キューバがトランプ氏の次の標的になるのではないかとの観測が浮上したが、トランプ氏はベネズエラを攻撃した日にキューバ政権について、かなり弱体化しており、近く自壊するかもしれないと述べた。

だがルビオ米国務長官は「もし自分がハバナに住み、政府の立場にいたら、心配するだろう」と語った。キューバの元指導者フィデル・カストロ氏による1959年の権力掌握前にキューバから逃れた両親を持つルビオ氏にとって、キューバ政権打倒は個人的な勝利となり、将来の大統領選出馬に向けた追い風にもなり得る。

原題:US Warns Cuba Leadership ‘Don’t Play Games’ With Trump(抜粋)

--取材協力:Eric Martin.

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