(ブルームバーグ):中国のインターネット大手、百度(バイドゥ)のAI半導体部門である昆侖芯が、香港での新規株式公開(IPO)に向けて銀行団を起用した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、IPOの規模は最大20億ドル(約3100億円)に達する可能性があるという。
関係者によれば、昆侖芯は中国国際金融(CICC)と中信証券、華泰証券を主幹事に選定した。中信建投証券も同IPOに関与しているという。関係者は非公開情報を理由に匿名で語った。
協議は継続中で、IPO規模を含む詳細は変更される可能性がある。IPO規模は約10億ドル程度にとどまる可能性もあると関係者は述べた。
百度の広報担当者は電子メールでのコメント要請に応じなかった。CICCと華泰証券、中信建投証券も回答せず、中信証券はコメントを控えた。
昆侖芯は、データセンターのサーバー向け半導体を手がけている。百度が今月2日に明らかにしたところでは、昆侖芯は先週、香港でのIPOを非公開の形で申請した。
中国政府が技術の自立を進める中、戦略分野と位置付けているAI分野への投資家需要を取り込むため、AI関連企業の香港上場が相次いでいる。AI半導体設計を手がける中国の上海壁仞科技(ビレン・テクノロジー)は先週、香港市場に新規上場し、終値は公開価格を約76%上回った。昨年末に中国本土市場に上場した他の企業も、初日の終値が公開価格比で100%を超える上昇となった。
昆侖芯はオンライン事業運営のために膨大な計算能力を必要とする百度の需要を満たすために設立された側面がある。また、AI運用に不可欠な高性能アクセラレーターを設計できる数少ない中国企業の一つだ。米エヌビディア製半導体など米国技術への依存を減らそうとする中国政府の取り組みにおいて、華為技術(Huawei)や中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ)などと並び、中核を担う存在になると目されている。
原題:Baidu’s AI Chip Unit Is Said to Pick Banks for $2 Billion HK IPO(抜粋)
--取材協力:Zheping Huang.
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