(ブルームバーグ):米国の住宅ローン金利が2週連続で低下した。フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の24日の発表によると、30年固定金利型ローンの金利平均は6.18%と、前週の6.21%から低下した。
金利は9月以降低下しているが、住宅購入者の動きは鈍い。一方、売り手は市場の回復を待とうと、物件の掲載を取り下げている。数カ月後には春の販売シーズンを控えており、気候が暖かくなるにつれて買い手が戻ることを仲介業者は期待している。
オンライン住宅仲介会社レッドフィンによると、11月の米住宅市場における購入者は約143万人と、新型コロナウイルス禍で市場が停止状態となった2020年4月を除き、月間ベースで過去最少だった。同月は売り手が買い手を約37%上回り、その差は前年の2倍以上に拡大した。
レッドフィンのシニアエコノミスト、アサド・カーン氏は「もう少し手頃な価格になれば、様子見をしていた一部の買い手が2026年には市場に戻る可能性がある」と指摘。その上で、「住宅市場は当面、買い手市場の状況が続く公算が大きく、売り手は買い手を呼び込むため値下げや条件面の譲歩を迫られることになるだろう」との見方を示した。
原題:US Mortgage Rates Fall for Second Week, Sending 30-Year to 6.18%(抜粋)
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