(ブルームバーグ):米国の資産家ケン・グリフィン氏が率いるヘッジファンド大手シタデルは、今年得た利益から約50億ドル(約7800億円)を顧客に返還する方針で、運用資産残高は670億ドルになる。事情に詳しい関係者が明らかにした。
この関係者によれば、50億ドルはシタデルが今年稼いだ利益の全額ではない。同関係者は非公開の情報を理由に匿名で話した。シタデルの広報担当者はコメントを控えた。
シタデルでは今年の年間リターンが2018年以来の低い水準になる見通しだ。別の関係者によると、旗艦ファンドのリターンは年初から12月18日までで9.3%となっている。
同社は昨年、主力戦略で約15%のリターンを達成したことから、顧客に利益の現金化を促したが、大半の顧客は高い実績を誇るマルチストラテジーの旗艦ファンドに資金を留めることを選んだ。
シタデルの利益返還方針については、米経済専門局CNBCが先に報じていた。
原題:Citadel to Return $5 Billion of Hedge Fund’s Profits to Clients(抜粋)
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