来年度当初予算案の編成作業が大詰めを迎えるなか、片山財務大臣は財務省内の担当部局を回り「一瞬も気が抜けない状況だ」などと職員を激励しました。

来年度予算案をめぐっては、足元の金利上昇を受けて国の借金の借り換えや利払いにあてる「国債費」が膨らむほか、「社会保障費」や「防衛費」無償化に伴う「教育予算」の増加で、一般会計の総額は過去最大となる見込みです。

こうしたなか、片山財務大臣は省内で国債の発行計画などを担う部局を訪れ、職員を激励しました。

片山さつき 財務大臣
「日本の国債管理政策は世界最高レベル。一瞬も気が抜けない状況ですから、よろしくお願いします」

足元では、積極財政による財政悪化への懸念などから国債が売られ、長期金利は2.1%と26年10か月ぶりの高い水準となっています。

また、片山大臣は厚労省などの社会保障の予算を担う部局も訪れ、「補助金と基金等の見直しについては、どこよりも大きな貢献をしていただくように厚生労働大臣には厳しく申し上げている」と述べ、来年から本格的にスタートさせる無駄の削減に決意を示しました。