(ブルームバーグ):フランスの自動車メーカー、ルノーは2020年初めを最後に失った投資適格の格付けを再び獲得した。S&Pグローバル・レーティングは、製品ラインアップの刷新や欧州域外の事業拡大を評価し、ルノーを格上げした。
S&Pグローバルの18日の発表によれば、同社はルノーの長期および短期発行体信用格付けを「BBB-/A-3」に引き上げた。BBB-への格上げを正当化するキャッシュフローと利益率を維持できる見通しを示した。
2025年「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた「ルノー5(サンク) E-Tech」ハッチバックなどの導入に加え、27年までに約10の新モデルをグローバル市場に投入する計画も格上げの理由に挙げた。
S&Pグローバルによれば、排ガス規制が厳しい欧州で、ルノーが展開する電気自動車(EV)とハイブリッド車は安定した勢いを維持している。ルノーはブラジルで中国の浙江吉利控股集団と提携し、インドでは年間販売台数を20年代末までに12倍に増やす目標を掲げる。
S&Pのアナリスト、マルゴー・ペリー氏は「ルノーは製品パイプラインを大幅に刷新し、国際的なプレゼンスを拡大している。競争が激化する市場環境にもかかわらず、二つの要因が26年と27年の売り上げと販売台数の伸びを支えるだろう」と分析した。
原題:Renault Wins Back Investment Grade Rating With Spruced-Up Cars(抜粋)
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